【SRC Kaleidoscope #1】(『乱棒ー』のみ)
能力のある書き手さん達ばかりだから遠慮はしないよ!
とは言ったものの『乱棒ー』以外の2作品の感想は後日書こうと思います。
あいや、一作品ビックリするほどやりごたえあってまだクリアできそうもないのですよよよ。


感想に移る前に前置きをば。
『乱棒ー』は筒井康隆先生の『死にかた』をオマージュされた作品だそうです。
(詳しい経緯はこちらで→http://d.hatena.ne.jp/antakeda/20110117
俺は『死にかた』が収録されている作品集『バブリング創世記』を持っていたので、
該当作品を読んでからプレイしています。というワケでネタバレ含むので隠しますー。


【乱棒ー 怒りのオフィス】
●オマージュ作品として見た場合
登場人物数名が元作品と同じ死に方をするものの(そも死ぬ要因が凄く限定される状況なので被っても仕方ないですが)、
「化け物が突然オフィスに現れた」という状況下での人間の行動を「自分ならこう書く」と表現したかったのかなーと見受けられます。
下ネタ的要素が強くなってるのは、きっと作者さんの趣味なんだろうなー。
元作品との大きな違いは主人公の死に方と、最後のオチ。なるほど、だからこのタイトルなのかと納得させられました。
(元作品は、主人公が命乞いをしたあと鬼に撲殺されるところで終わります)


○一作品として見た場合
オマージュ作品として見た場合は面白いものの、
一つの作品として見た場合は「結局何が見せたかったんだろなー」と不思議に思っていたかもしれません。
元作品は徹底して人の死に方を書いてるから、作者様の見せたいものが理解しやすいんですが、
当作の場合は最後のオチもあって、そういった点がボヤけてしまうんじゃないかという印象を受けました。


●○<二人はプリキュア! もとい、まとめ
ちょっと元作品の力に引き摺られてる感じがするので、オマージュと言うなら元作品の核である部分
(俺は「個性的な人間の個性的な死に様」と解釈しました)だけを取り出して、
自分流に話を再構成するくらい思い切っても良かったんじゃないかなーと思います。


戦闘パートは頭を使う内容でなかなか難しく、4〜5回ほどやり直してようやくクリア出来ました。
とは言っても1トライは数分で終わるので時間がかかるわけでもなく、ちょっとした頭の体操にもなって面白かったです。


●あとなんか
元作品と類似する点は
・化け物が突然オフィスに現れる
・登場人物数名が元作品と同じ死に方をする(元作品ほぼそのまんまは1人。他はそも死ぬ要因が凄く限定される(ry)


元作品と違う点は
・登場人物の設定・行動・死に方(主人公含む)
・オチ
・下ネタ3倍増し。その分グロさは控えめ


パクリなんぞ、身内相手でもあの参加者が許す筈ねぇってのを経験してるんで疑っちゃーいない。
これ以上はいらん騒動起こすだけだから控えようそうしよう。俺に火の粉かかるだけならともかく。


●蛇足
4階の高さじゃ落ちても死ねるか微妙なラインだから、いっそ19(イク)階にしても良かったんじゃないかな!